造り手紹介『ジ・ドゥヌジエール(J. Denuzière)』

今回は当社直接お取引をしている造り手『ジ・ドゥヌジエール(J. Denuzière)』のご紹介。

南フランスのローヌにあるワイナリーです。

造り手の情報

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ジ・ドゥヌジエールの歴史は、1876年現在のコンドリューの中心部、幹線道路沿いにあるワイナリーから始まりました。

当時、ワイナリー「ヴァン・パレット」の創設者であるジョアニー・パレットは、馬車の運送業者と一緒に地元のワインを流通させることで、ローヌのカフェやビストロで地元のワインの評判を高めるという目標を持っていました

息子のジョゼフ・パレットが引き継ぎ、その起業家精神のおかげでその後数十年にわたって家業を成長させることに成功しました。

1940年代にジョゼフ・パレットの義理の息子であるピエール・ドゥヌジエールが義父の跡を継いだのを機に、「ヴァン・パレット」は「ヴァン・ドゥヌジエール」となりました。

2014年にブルゴーニュ出身のカロリーヌ・モロがワイナリーに加わり、今日まで彼女が主体となってブドウの育成からワインの醸造までを手掛けています。

女性醸造家・カロリーヌ・モロ

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彼女は元来几帳面で情熱的な性格ですが、長年にわたり、フランスとヨーロッパのブドウ畑(スペイン、スイス、ロワール、プロヴァンス、北ローヌなど)でのワイン造りの経験を通じて、科学的な思考から自分を切り離して、最終的には自分の直感を信頼することを学びました。

彼女はブドウ畑を散策しながらヴィンテージごとのブドウの成長を観察し、そこからどのようなワインが生まれるのかイメージします。

セラーにおいては人の手が介入することを最小限に抑え、自然に近い状態でワイン醸造を行います。これはもちろん、職人としての知恵と経験がなければ成り立ちません。

カロリーヌは新鮮さとエレガントさを兼ね備えたワインを造ることで、ローヌ渓谷北部の美しいテロワールを表現しています。

彼女は2014年にワイナリーに加わって以来、ジ・ドゥヌジエールのアイデンティティを担っています。

栽培畑の情報

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北ローヌの美しいアペラシオンが生み出すフレッシュさとエレガントさを兼ね備えた銘酒。区画によっては60度を超す急勾配の中での作業、それは常に危険と隣り合わせです。

畑での作業には勇気、体力、ノウハウ、そして多大な情熱が必要不可欠です。ここではシラー、マルサンヌ、ルーサンヌ、ヴィオニエのみが栽培されています。

収穫日はワインのスタイルに重要な影響を与えるため、区画ごとに慎重にブドウをセレクトし、完全手作業の収穫後、各区画に分けてセラーに搬入します。

常にブドウの味わいを第一に考えながら、ブドウを優しく自然に近い状態で扱います。

醸造の情報

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赤ワインは、全房発酵で穏やかな抽出を可能にする足踏み醸造法で行われます。

このプロセスは、タンニンと色が最適に抽出されるまで 2~3週間続き、破砕後は細かい澱とともに数か月間熟成させます。

おすすめワイン

ジ・ドゥヌジエール コート・ロティ

ブラックチェリーやプラムなどのジューシーな果実の香りとスミレやイバラのような花の香り。

口当たりはきめ細かく滑らかなタンニンがエレガントでなんとも上品。

たっぷりとした果実味とクローブやアニスのようなスパイスのニュアンスに、杉の木やハーブのような爽やかさがありながら、ベーコンの焦げた脂身のような香ばしさもあり、それらが見事に調和しています。

ジ・ドゥヌジエール サン・ジョセフ ルージュ

ブルーベリーやカシスの香りとエキゾチックなスパイスのニュアンスがあり、ほんのりスモーキーな香りも感じます。

口当たりはビロードのように滑らかでエレガント。

プラムやブラックチェリーなどの濃厚な果実味があり、砕いた胡椒のようなスパイシーさとオークの香りが後を追います。

何層にも広がる美しいストラクチャーが特徴のワインです。

ジ・ドゥヌジエール コート・デュ・ローヌ

ピュアで明るい紫色。

ブラックベリーやカシスなどのベリー系果実とスミレの花のようなニュアンス、ほんのりとスパイスの香りも加わりとても複雑。

味わいはしっかりとボリューム感がありまろやか。シラーにグルナッシュのタッチをブレンドした、上質かつスパイシーなミディアムボディ。

新鮮な果実味と複雑で美しい余韻が続きます。