ワインについてほとんど知識がない人でもわかる、大きな違いに“色”がありますよね。
赤、白、ロゼの3種類です。
今回はそれぞれの特徴や、違いについてご紹介します。
赤ワインってどんなワイン?
赤ワインは、濃い色の「黒ブドウ品種」が原料になります。
黒ブドウの実だけでなく皮ごとつぶして発酵させ、果汁を取り出して熟成させるという製法で作られます。
色味については、熟成期間が短く若いものほど薄く、期間が長くなるほど濃い色になっていきます。ブドウの種類や熟成期間にもよりますが、味わいはどっしりした深みのあるものが多く、渋みを感じられるのが特徴です。
また、発酵は常温で行われるため、食事の際に出される時も常温で出されることが多いです。
アルコール度数は、白ワインよりは高めになっている特徴もあります。
抗酸化物質であるポリフェノールですが、白ワインと違い皮ごとつぶして発酵しているため多く、健康や美容に気をつけている人が赤ワインを選ぶ傾向があるようです。
白ワインってどんなワイン?
白ワインは、淡い色の「白ブドウ品種」が原料になります。
赤ワインとは違い、色味がついている部分である皮、そして種は取り除いた状態の果汁だけを発酵させる製法で作られます。
白ワインも、熟成期間が短く若いと色が透明に近い色になり、熟成されればされるほど色味のついた濃いものになります。
味についてはフルーティーな印象のものが多く、甘口だけでなく辛口もあります。
ライチやリンゴ、モモといったフルーツそのものの味がする白ワインもあったりします。
飲み頃の温度ですが、レストランなどで出される温度は低めで、10℃前後に冷やして飲むのが一般的です。
アルコール度数は赤ワインよりも低いものが多く、フルーティーな味なこともあり、初めてワインを飲む人にはおすすめしやすい印象です。
ロゼワインってどんなワイン?
ロゼワインの色合いはまさにピンク。
赤ワインと白ワインの中間の色合いですが、単純に混ぜて作っているというわけではありません。
その製法については、主に3つの造り方があります。
赤ワインと同じく黒ブドウが原料で、ブドウをつぶして果皮と果汁・種子を一緒にタンクに入れ浸漬します。発酵中にほどよく色付いたら果汁のみを抜き取り、別のタンクで白ワインのように発酵させて造ります。
②直接圧搾法
黒ブドウが原料ですが、白ワインに似た製法で造ります。ブドウをつぶして直ぐに搾汁し、果汁だけで発酵を行います。その際に、果皮から果汁に移る色がロゼとなり、発酵や熟成されたのち瓶詰めされます。
③混醸法
黒ブドウと白ブドウを混ぜて仕込み、セニエ法のように発酵させる造り方です。間違えていけないのは、ブレンドはあくまで発酵前のみに認められていて、赤ワインと白ワインを混ぜているのでありません。
このように製法もさまざまですので、飲み頃の温度も常温のものから冷やしているものまで色々です。
アルコール度数やポリフェノールの含有量は、赤ワインと白ワインの中間のものが多いです。
味わいも赤ワインと白ワインの中間のような印象なので、「赤は重くて渋くて飲みにくい、でも白はあっさり過ぎるんだよな~」という人にはロゼがおすすめです。
最後に
赤ワイン・白ワイン・ロゼワインの違いについて書きました。
本日はざっくりと3種類の色に分けて説明しましたが、赤ワインひとつとっても「ブドウ品種」「産地」「生産者」「製法」「製造年」などで、全く別の香り・見た目・味わいになります。
そういった、さらにワインを楽しむための情報をこれからもモリモリ書いてまいりますので、お楽しみにお待ちいただければと思います。