赤ワイン品種のキング『カベルネ・ソーヴィニヨン』

世界で最も広く栽培されている品種、赤ワイン品種のキング的存在『カベルネ・ソーヴィニヨン』(通称:カベソー)。
王道品種にもかかわらず、たくさんのワイン愛好家を魅了してやまない黒ブドウ品種です。

今回は、カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴や合う料理、オススメのワインをご紹介いたします。

カベルネ・ソーヴィニヨンとは

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カベルネ・ソーヴィニヨンは赤ワイン品種の中でも、世界各国で造られているポピュラーな品種のひとつです。

小粒で分厚い皮と大きな種が特徴なので、ワインの風味は凝縮したものになり、皮と種由来の強い渋味(タンニン)があり、しっかりと骨格のある味わいに仕上がります。

植物としての環境適応力が高いのも特徴で、世界中のどこで作っても高品質なワインが生まれやすいため、フランスをはじめアメリカやチリ、アルゼンチン、もちろん日本でも美味しいワインが生産されています。

カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴

香り

育つ地域によっても変わりますが、冷涼な気候の地域で育ったカベルネ・ソーヴィニヨンはハーブ、杉、ピーマンなどの青いニュアンスの香りがあります。

逆に温暖な気候の地域で育ったカベルネ・ソーヴィニヨンは、ベリーなどの果実味が強く、チョコレートやジャムの甘さを感じます。

味わい

皮が厚く種が大きいため、ほかの黒ブドウ品種と比べると渋味(タンニン)が豊富で色合いが濃いワインになります。

カシスのような黒くて小さい果実を凝縮したような果実味と、ハーブや針葉樹などの清涼感のある植物系の味わいがあります。

また、熟成が進むことで渋味が落ち着き、まろやかでふくよかな味わいに変化し、香りと共に味わいに深みが増します。カベルネ・ソーヴィニヨンの最大の魅力は、この熟成によって得られる複雑な味わいであることは間違いないでしょう。

カベルネ・ソーヴィニヨンに合う料理

フルボディと呼ばれる非常に濃厚で主張が強いものが多いため、薄味で繊細な食品と合わせると、食品のほうが味負けしてしまいます。

ですので、やはりオススメはガッツリした肉料理!しかも牛肉や仔羊肉など、しっかりと噛むような赤身肉で、香ばしく焼いたステーキやローストなどがおすすめです。

もちろん豚肉、鹿肉など、旨味が濃厚なお肉とのマリアージュも間違いなしです!

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チーズの場合だと、ウォッシュタイプなど力が強いものがオススメです。

ゴルゴンゾーラのような青カビタイプのチーズや、パルミジャーノレッジャーノなどのハードタイプも相性抜群でございます。

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おすすめワイン

ソロカ カベルネソーヴィニヨン

このワインが生まれたのは、5000年前に遡るワイン造りの長い歴史を誇る国モルドバです。

熟した果実の風味や程よい渋みがじっくりと口の中に広がり、お肉料理の名パートナーなること間違いなしです。

マクルー カベルネ メルロ

ジューシーな脂身と凝縮した味わいの赤身が魅力のサーロインステーキに合わせたい赤ワイン。

優しく包み込むようなワインで女性にオススメです。

プロメサ カベルネソーヴィニヨン

歯ごたえのある赤身肉が食べたくなるような味わい!
赤ワインがお好きな方にお勧めしたい厚みを感じる1本です。

最後に

赤ワイン品種のキング的存在『カベルネ・ソーヴィニヨン』。

最初にも書いた通り、世界で最も広く栽培されている品種ですので、産地によって色々な味わいが存在しております。

各国のワインを飲み比べてみて、自分にピッタリの『カベルネ・ソーヴィニヨン』を見つけてみるのも、この品種の楽しみ方の一つではないでしょうか。

それでは今日はこのへんで