フランスの銘醸地ボルドー地方が原産で、フランス全土において最も栽培されている赤ワイン用ブドウ品種です。
優しい味わいで、ワイン初心者の人や飲み慣れていない人でも飲みやすいのがポイントです。
この記事ではそんなメルロの特徴、メルロワインと相性のよい料理などをご紹介します。
メルロとは
比較的害虫や病気に強く多産のメルロは、原産地のフランスだけでなく世界中のワイン生産地で栽培されています。
また、果実味が豊かで柔らかく優しい味わいなので親しみやすく、誰にでも受け入れられるような味わいが世界中で生産される理由でもあります。
房は大きめで粒の大きさは中程度でジューシー、早熟で糖度が上がりやすく果実味たっぷり、すばらしく優等生なブドウ品種ですね。
メルロの特徴
香り
色味はやや朱色、温暖なところで育つと深みのあるガーネット色になります。
プルーンやカシス、ブルーベリーなどの熟した黒い果物の香り、糖度が上がったものだとコーヒーやチョコレート、甘いスパイスのような香りがします。
味わい
果皮はやや薄く、アントシアニンとタンニンの量も少なめなので程よい渋味な印象です。酸味も控えめなので、メルロ単体で造るワインは尖りの少ないまろやかなワインになります。
プラムやカシス、ブルーベリーなどの豊かな果実味も特徴のひとつです。
また、メルロはブレンドによく使われて品種でもあり、相手のブドウの個性や長所を引き出しつつ短所を補うという一面も持っているため、補助品種としてもすばらしく優等生なブドウ品種なんですね。
メルロに合う料理
他の赤ワイン品種と比べると、比較的尖った部分が少ないワインですので、どんなタイプの料理にも合わせられ、赤ワインの選択肢が限られている場合にひじょうに便りになる存在です。
そんな中でも、ビーフシチューなど煮込み料理、ジューシーなハンバーグなどのホロホロととろけるお肉料理とは相性抜群です。
おすすめワイン
ドメーヌ サンフェリック メルロ
モンペリエから南西に約30km、牡蛎やムール貝の養殖で有名な塩水湖トー湖の近くに位置する、30年間続いている家族経営のワイナリーが造る逸品。
優しく広がるまろやかな口当たりに 程よいコク。異なる要素がバランスを奏でる心地よい赤ワインです。
デテクティヴ “探偵” 赤 メルロ
気候や土壌の多様性を生かすその土地ならではの個性を重視、伝統を重んじながら新しい技術も積極的に取り入れている造り手が生み出した赤ワイン。
じっくりと熟した果実から造られ、親しみやすさの中にある味わい深さを実感できること間違いなしです。
「ベルリン ワイントロフィー 2021 金賞」を受賞。
ハッピーヴァレー メルロ
ブルーベリーのような果実味、渋み控えめで滑らかな舌触り、メルロならではの親しみやすい味わいが人気の赤ワインです。
最後に
老若男女、誰にでも愛されるポテンシャルを持ち、ブレンド用補助品種としても相手のブドウを更に高みへ連れていき、病気に強く、害虫に強く、どこの土地でも育つという最強ブドウ品種、それがメルロなのではないでしょうか。
ワイン初心者だった自分に、赤ワインの美味しさを教えてくれたのもメルロ。これからワインを覚えていきたいという人にぜひオススメの品種でございます。
