ワインはブドウの品種によって味わいが大きく変化します。
今回は、赤ワインに使用される果皮が黒っぽい紫色のブドウ「黒ブドウ」の中から、代表的な5品種をご紹介したいと思います。
カベルネ・ソーヴィニヨン
代表的な産地
・アメリカ:カリフォルニア
・オーストラリア
・チリ
カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴
世界中で栽培されている、赤ワインといえばコレ!という印象の代表的な黒ブドウ。
色合いに深みがあり、若いうちはしっかりとしたタンニンが特徴で、熟成させることで他にはない複雑な味わいを生みまろやかになります。
長期熟成させることで渋味と酸味が絶妙なバランスになります。
メルロ
代表的な産地
・アメリカ:カリフォルニア
メルロの特徴
カベルネ・ソーヴィニヨンに次ぐ栽培面積を誇る、こちらも赤ワイン品種の代表的なブドウです。
割りと寒い地域でも栽培しやすいので、世界各国に産地が広がっています。
カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると渋味や酸味は少なく、タンニンがきめ細やかで、まろやかな口当たりです。
赤ワインの中でも飲みやすいタイプ。
ピノ・ノワール
代表的な産地
・フランス北部:シャンパーニュ地方
・アメリカ:カリフォルニア
ピノ・ノワールの特徴
たくさんのワイン愛好家を魅了して止まない赤ワインの人気品種です。
ロマネ・コンティに代表される、世界一高額なワインを造るブドウでもあります。
透明感のあるルビー色で、渋みが少なく酸味が豊かで、ストロベリーやラズベリーなどの果実に例えられますが、熟成が進むと腐葉土やきのこ類などの香りも加わり、飲む人を飽きさせません。
シラー
代表的な産地
・フランス南部:プロヴァンス地方
・オーストラリア
シラーの特徴
小粒で皮が分厚いため、果皮や種の濃厚な色とスパイシーな風味、そして凝縮感のある味わいが印象的です。
味わいが力強く、お肉料理と相性抜群です。
ローヌ地方のものはスパイシーでコクのあるエレガントなワインが生まれる一方、オーストラリアではチョコレートやハーブの香りを持つ、果実味が豊かで濃厚なワインになります。
可能性が豊かで個性的なブドウ品種として人気があります。
グルナッシュ
代表的な産地
・フランス南部
・スペイン
グルナッシュの特徴
色合いは明るく薄めで、ベリーなど赤い果実の甘い香りがするのが特徴です。
甘味のある豊かな香りを持つフルボディのワインとして人気で、渋味が穏やかで酸味は豊か、味わいは全体的に親しみやすい印象です。
価格もお手頃で、いつもそばに置いておきたいワインですね。
最後に
ワイン用の品種として栽培されているものは100種に及ぶと言われています。どのブドウを使うかで味わい・色・香りが変わってきます。熟成させればさらに変化します。
同じ品種でも、産地や年度によっても味わいは変わりますので、今回ご紹介した内容が必ず当てはまるというわけではありませんが、傾向として参考にしていただけましたら幸いです。
ぜひワイン選びのヒントになればと思います。