樽熟成で得られる香りの種類、木樽のタイプ

先週は『ワインの樽熟成って何?その効果とは』をテーマにご紹介しましたが、今回は樽熟成をすることでどんな香りがするのか、それに加えて木樽のタイプについて書いていこうと思います。

それでは、レッツ樽香ワイン!

樽香(たるこう)ってなに?

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先週のブログで少しだけふれました樽香。

ワインに樽の香りがついた、その香りを樽香(たるこう)と言います。

この樽香と言われる木樽由来の香り、ただただ木の香りがするだけでなく、様々な種類の樽とワインがもともと持っている香りの成分が重なり合い、豊かなで複雑な香りが現れます。

その代表的な香りの種類がこちら!

  • バニラ
  • ココナッツ
  • スモーキー
  • コーヒー
  • トースト
  • スパイス
  • チョコレート
  • キャラメル
  • タール
  • アーモンド

ワインを知るまでは「芳醇でスモーキーなワインですね。」なんて言ってる人を見て「???」だったんですが、ホントに燻製のような香りがするワインはたくさんありますからね。

知れば知るほど奥が深いお酒です。

さらに、バニラなどの香りを単体でバチーンと強く感じたり、複数バラバラに色々な香りを感じられることもあったりで、味わう前に香りだけでも複雑に楽しめるのが樽香の魅力でもあります。

木樽の種類

そんな香りを生み出す木樽ですが、オーク(ブナの木)という木材が使われます。

このオークを使ったワイン樽、フランス産のフレンチオークとアメリカ産のアメリカンオークの2種類が代表的な木材となります。

フレンチオークの特徴

タンニンの成分が多くバニラ香やココナッツ香の由来となる成分が控えめで、フレンチオークの熟成させたワインはきめ細やかな香りと味わいをもたらすことができる、と言われています。

そのため、ピノ・ノワールなどのエレガントなワインの熟成で使われることも多く、高級ワインの熟成に使用されることがあるため、フレンチオーク自体が高級となっているのが現状です。

アメリカンオークの特徴

北米で生育する種のオークの事を指し、別名ホワイトオークといいます。

香りが非常に強く、ココナッツやバニラの甘い香りが特徴的で、この他にもタバコやシダーウッド、サンダルウッドの香りなどがつきやすいとされています。

価格はフレンチオークに比べると半値くらいで購入できます。

オークチップって何?

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前述で「アメリカンオークはフレンチオークの半値」と書きましたが、それでも一樽5万円程度はします。

また樽を管理する労働力や樽熟成にかかる時間などを考えると、気軽に利用できないのが木樽の特徴でもあります。

そこで近年、『オークチップ』を使ったワインが流通しています。

オークチップとは樽材を切り取った後に残った材木で作られるもので、ワインの発酵過程や熟成過程で袋に入れてワインに直接放り込み、ワインに直接木の香りを付けるのです。

樽よりも安価で手間も少なくオークの効果を手早く得られる力技ですが、AOCワイン(原産地統制呼称認定ワイン)ではオークチップを使用することが禁止されています。

最後に

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樽熟成はワインに複雑さを加えるために必要不可欠です。 

フレンチオークとアメリカンオークのどちらを使うか、どれくらい熟成させるのか、どんな癖がある樽を使うのか、さまざまな要素で味わいや香りは変化します。 

ワインを選ぶ時は、木樽なのかステンレスなのか樽熟成の有無、使用されている樽の種類などもチェックして、よりいっそうワインライフを楽しんでいただければと思う今日このごろでございます。

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