ゲヴュルツトラミネール(ゲヴェルツトラミネール)は白ワインに使われるブドウの一種。
その香りは一度匂うと忘れられない特徴的な香りでございます。
今回は、そんなゲヴュルツトラミネールについて、その特長や産地、相性のよいお料理なんかを紹介していきたいと思います!
ゲヴュルツトラミネール(ゲヴェルツトラミネール)とは
香りだなんだと言う前に、まずは日本人には発音しにくい長い名前『ゲヴュルツトラミネール』。
名前にクセがありすぎて逆に覚えてしまいますね。ゲヴェルツトラミネールと言われたりもしますが、こちらのブログではゲヴュルツトラミネールで統一して表記いたします。
世界中で生産されていますが、有名な産地はフランス北部のアルザス地方やドイツです。
次の項目で紹介しますが、とにかく香りに特徴があり、白ワインの嗅ぎ分けの自信をつけるにはもってこいの品種となっております。
ゲヴュルツトラミネールの特徴
香り
その特徴的な香り。何に似ているかというと、それはまさに“ライチ”!
初めて嗅いだときは「そのまんまライチだ!」とたいへん驚いた記憶がございます。
その香りもただただ甘ったるいライチの香りではなく、気品あふれたひじょうにお上品な印象を受けました。
そしてライチの奥には、バラやパッションフルーツ、かんきつ類、ハチミツ、その他スパイシーさも含んだ複雑で多彩な香りが広がっております。
味わい
甘口から辛口までなんでもござれな幅の広さが特徴です。
厚みのある口当たりで、強いボディとそのふくよかさに驚かされます。
辛口ワインは味が引き締まっており、それでいてスパイスのニュアンスを感じます。
ワイン単体で楽しむことも、料理と一緒に味わうことも可能です。
甘口の方は、熟れたメロンやハチミツの味わいがあって、辛口よりも酸味が少なく、味わいにコクがあります。
ゲヴュルツトラミネールに合う料理
香りが特徴的なので合う料理に迷いそうなところですが、味わいはスパイシーな印象があるため、ベトナムやインドネシアなどのエスニック料理と合わせると抜群な相乗効果を生み出します。
カレー風味の料理などもひじょうにおすすめです。
おすすめワイン
エブリン フークス ゲヴュルツトラミネール
一晩寝かせてオーク樽に移し、自然発生する天然酵母の力で2~3カ月間発酵。発酵後は澱とともに翌年の春まで熟成させたひと手間かけた白ワイン。
こうすることでワインにボディを与え香りに複雑さが増し、ライチやトロピカルフルーツの独特の特徴にシルキーな舌触りが加わります。個性と品格のバランスのとれた白ワインといった印象!
エブリン フークス ゲヴェルツトラミネール グランクリュ マンデルベルグ
「ビオディナミ」方式で栽培したブドウを、完全手作業で収穫。伝統とオーガニックにこだわったワイナリー「エブリン フークス」。
フルーティでまろやか!親しみやすさがお口に広がる可憐なアルザスの白ワイン。
最後に
ということでいかがでしたでしょうか。その香りを堪能したくなったでしょう?
最初にも書きましたが、ワインの香りを嗅ぎ分ける第一歩としても最適なゲヴュルツトラミネール。
もしワインを覚えたてで、香りの違いがいまいちわからないという方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらの品種にチャレンジしてみてください。必ず自信につながると思いますよ。
そしてその高貴な味わいも一緒に楽しんでもらえたらと思う今日このごろです。