ワインを楽しむとき、香り(アロマ)はその魅力を最大限に引き出す大切な要素です。
ワインの香りは、大きく分けて「第1アロマ」「第2アロマ」「第3アロマ」と呼ばれる3つの段階に分類されます。これを知ると、ワインを飲む楽しさがさらに広がります。
今回は、初心者でもわかりやすく、それぞれのアロマについてご説明します。
第1アロマ

第1アロマは、ワインの原料であるブドウそのものからくる香りです。つまり、ブドウの品種が香りに強く影響します。この香りは、ワインをグラスに注いだとき、最初に感じられるものが多いです。
主な特徴
■フルーツ系の香り
例:レモン、リンゴ、イチゴ、マンゴーなど
■フローラル(花の香り)
例:バラ、スミレ、アカシア
■ハーブや青っぽい香り
例:ミント、青草、ベルペッパー
たとえば、ソーヴィニヨン・ブランという品種のワインなら、グラスを鼻に近づけたときに柑橘系の爽やかな香りや青草のニュアンスが感じられるでしょう。
第2アロマ

第2アロマは、ワインが発酵する過程で生まれる香りです。この段階では、酵母や発酵によって香りが複雑になります。第1アロマに比べて、少し深みが増し、食べ物を連想させるような香りが含まれることが多いです。
主な特徴
■乳製品系の香り
例:バター、ヨーグルト、クリーム
■ナッツ系の香り
例:アーモンド、ヘーゼルナッツ
■パンや酵母の香り
例:トースト、ブリオッシュ
たとえば、シャルドネを樽発酵で造った白ワインには、バターやトーストのようなリッチな香りが感じられることがあります。
第3アロマ

第3アロマは、ワインが熟成することで生まれる香りです。これは、瓶内での熟成や、樽での熟成の過程で、時間をかけてゆっくりと生まれます。この香りはとても複雑で、時間をかけてワインを楽しむ上級者にとっての醍醐味とも言えます。
主な特徴
■スパイス系の香り
例:シナモン、クローブ、ナツメグ
■熟したフルーツやドライフルーツ
例:イチジク、プラム、干しブドウ
■土っぽい香りや動物的なニュアンス
例:湿った土、キノコ、皮革
たとえば、長期熟成されたボルドーの赤ワインでは、干しプラムや皮革、湿った森のような香りが広がることがあります。
香りを楽しむためのポイント

1:グラスを回して香りを引き出す
ワインの表面積を増やすことで、香りの成分がより感じやすくなります。
2:温度を適切に保つ
ワインの温度が低すぎると香りが閉じてしまうことがあります。白ワインは8-12℃、赤ワインは14-18℃が目安です。
3:香りを言葉で表現してみる
自分が感じた香りをメモすることで、感覚が磨かれていきます。
最後に
ワインの香りは、第1アロマ、第2アロマ、第3アロマと3つの段階に分かれ、それぞれに違った魅力があります。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、何度も体験していくうちに、香りを嗅ぎ分ける楽しさが増していくはずです。
ぜひ、次にワインを飲むときは、香りに意識を向けて、ワインの世界をもっと深く楽しんでみてください!