テレビやYou Tubeなどでワインを語る場面があったりしますが、そんなときに必ず出てくるのが『香り』の話。
ワイングラスをクルクル回して鼻を近づけ「香りは樽感とキノコや湿った森の木々、微かにバニラのニュアンスもありますね~」なんてコメントを言いながら、クイッと一口ワインを飲む。
ワインをあまり知らない人からすると「おいおい、キノコなんてホントかよ~」と思っちゃいますが、これが本当にそのように香るワインが存在するからビックリですよね。
ということで、今回はそんなワインの『香り』について、どんな種類があるのかざっくりとですが紹介したいと思います。
ワインの香りは5系統
ワインの香りは大きく分けると「果実系」「花・植物系」「香辛料系」「動物系」「大地系」の5系統になります。
それぞれ詳細を見てみましょう。
果実系
フレッシュフルーツ
レモン、ライム、オレンジ、チェリー、イチゴ、ラズベリー、カシス、りんご、洋ナシ、桃、チェリー、梅 などなど
トロピカルフルーツ
パイナップル、バナナ、パッションフルーツ、ライチ、マンゴー などなど
ナッツ・砂糖漬け
アーモンド、ヘーゼルナッツ、くるみ、ピスタチオ、プルーン、レーズン、ドライいちじく、ジャム などなど
花・植物系
花
バラ、すみれ、ジャスミン、アカシア、ライラック、白い花 などなど
植物・野菜
ユーカリ、若葉、シダ、ピーマン、アスパラガス、たばこの葉 などなど
森・木
オーク、杉、松、ヴァニラ、樹脂 などなど
香辛料系
香辛料
黒胡椒、白胡椒、シナモン、コリアンダー、ナツメグ などなど
ハーブ
タイム、ミント、バジリコ、ローズマリー、レモングラス などなど
動物系
なめし革、ジビエ、毛皮、濡れた犬、猫のおしっこ などなど
大地系
土・キノコ
枯葉、腐葉土、コケ、トリュフ、マッシュルーム などなど
ミネラル
火打石、火薬、チョーク、硫黄、鉄、石灰 などなど
その他
はちみつ、バター、トースト、濡れた段ボール、雑巾、馬小屋、物置 などなど
最後に
以前のブログ「ソムリエの映画『ソム(Somm)』が面白かったというお話」にも書きましたが、マスターソムリエを目指す若者たちが「おばあちゃんのタンスの匂い」「ゴムホースの匂い」「腐った動物の皮」「テニスボールの開けたての香り」、とすごく真面目な顔でワインの香りを語っているシーンがあるくらいなので、ワインの香りの表現は千差万別人それぞれで自由なことです。
ですので、今回の記事はワインの香りをどう表現していいかわからない方のヒントに、今まで自分なりに表現していた方も「あ~、こんなパターンもあるのねぇ。」くらいに思っていただければ幸いです。
それでは良いワインライフをお過ごしくださいませ!