ワインの賞味期限と開封後の飲み頃

ボクもそうだったんですが、「ワインは開けたらその日の内に飲まなければいけない」と思っている方、実はけっこう多いようです。

今回は、そんな皆さんにざっくりとですが、ワインの賞味期限と開封後の各ワインの飲み頃のようなものをお伝えできればと筆を取ったしだいでございます。

ワインの賞味期限

結論からお伝えしますと賞味期限は決まっていません!

ワインに腐るという概念がなく、時間経過とともに熟成されていくのです。

そういった理由から食品衛生法上での取り決めでも、賞味期限の表記は必要ないとされています。

スーパーなどで売られているお手頃価格のワインでも、ボトルのどこにも賞味期限が書かれておりません。

しかし、「ワインを置いておけば置いておくほど美味しくなるのか」と言うとそういうわけではなく、ブドウ品種や土壌、収穫年、醸造方法、保存方法などによって飲み頃は異なります。

そこらへんについては、また後日お伝えできればなと思っております。

開封後の飲み頃

20220907-002

では、コルクやスクリューキャップを開けた後のワインはどうでしょうか?

簡単にいうと、酸素に触れることで劣化していき、どんどん美味しくなくなっていきます。

しかしワインの面白いところは、日に日に劣化していくのか?というとそういうわけでもなく、開封後2日目のほうが香りが開き、味わいがまろやかになって美味しくなっていたりするので、ぜひ一日で飲みきらず2日目もお試しいただければと思います。

それでは各ワインの賞味期限(美味しく飲める期限)をざっくりですが書き出してみましょう。

赤ワイン(フルボディ~ミディアムボディ)

開封後、5日~1週間を目安に飲みきりましょう。

先ほどふれた2日目のほうが美味しくなっていることがある、というのがこの赤ワイン(フルボディ~ミディアムボディ)ですので、ぜひお試しください。

赤ワイン(ライトボディ)白ワイン(辛口)

開封後、3日~5日程度。

とくに辛口の白ワインは、空気にふれ酸化による劣化がわかりやすいので3日程度で飲み切ると良いでしょう。

スパークリングワイン

開封後、当日~2日程度。

スパークリングワインは泡を楽しむワインですから、赤ワインや白ワインに比べると劣化が激しいです。
その日に飲み切るのが一番ですが、どうしてもという場合には2日以内を目安に飲み切りましょう。

白ワイン(甘口)

開封後、2週間〜4週間程度。

甘口のワインは1週間くらいでは、味や香りの変化があまり無いことが多いです。

じっくり時間をかけて楽しんでも良いのではないでしょうか。

おすすめワイン

ドメーヌ モラン ランガラン キュベ キャロライン

「開封後2日目が美味しく飲み頃になっているワイン」というのがまさにこのワインで、初めて飲んだときはホントに衝撃でした。

1日目硬かったワインが、2日目にまろやかでパーッと華やかな味わいに変わったことにたいへん驚きました。

初日は大人しかった転校生の久保君が、クラスに馴染んでからは「ボケるわツッコむわ」の大立ち回りをしだした小学生の頃を思い出しましたよ。

ぜひ皆さんにも飲んでいただきたい1本でございます。

最後に

今回、ワインの賞味期限と開封後の飲み頃について書きましたが、これはあくまでおおよそです。

ブドウ品種や土壌、収穫年、醸造方法、保存方法などによって、ホントに飲み頃は変化しますし、開封後10日経っても美味しさを維持していたワインも今まで全然ありました。

まあでも早めに飲むに越したことはないんですけどね 笑

開封後に飲み頃を過ぎてしまっても、ホットワインに使ったり、果物を漬け込んでみたり、料理に活用したり、ワインの楽しみ方は無限大ですので、またそれは次の機会にご紹介できればと思います。