「シラー(Syrah)」は赤ワインに使われる黒ブドウ品種の1つ。
黒胡椒のようなスパイシーな香り、力強くありながら滑らかなタンニン、濃厚な果実味が特徴で、「シラーは苦手。」とおっしゃる方もいるくらい、個性がはっきりしたブドウになります。
そんなシラーの特徴や合う料理、当店取り扱いのオススメワインをご紹介したいと思います。
シラーとは
赤ワインに使われる黒ブドウ品種の1つで、スパイシーでパワフルな風味が特徴です。
シラーが多く造られる有名な産地は、フランスとオーストラリアです。特に良質なシラーが生まれる産地はフランスのコート・デュ・ローヌの北部地域と言われています。
オーストラリアではちょっと呼び名が変わりまして、「シラーズ(Shiraz)」と呼ばれています。
シラーの特徴
香り・味わい
シラーで作ったワインは色が濃く、香りがスパイシー、味わいもスパイシーでパワフルな風味が特徴です。
良質なシラーが生まれるローヌ地方のものは、黒系果実が特徴のほか、香りがスパイシー(一瞬嗅いだだけで黒コショウのスパイスの香りを強く感じることが多い)で、味わいは酸味・タンニンが特に豊かになります。
オーストラリアのシラーズは、温暖な気候で育つため、フルーティーで甘やかな香りが感じられ、味わいは濃厚でジューシー感が強く、カベルネ・ソーヴィニョンに近い仕上がりになることが多い印象です。
シラーに合う料理
基本的にパワフルなワインですから、力強い味付けのお肉料理と好相性です。
また、スパイシーさに合わせるなら、少し癖のあるジビエ系のお肉などもばっちりです。ラム肉だったり猪肉などのちょっと臭みのあるお肉ともガッチリ組み合えるのではないでしょうか。
おすすめワイン
ドメーヌ サンフェリック シラー
フランスの南部に位置する都市モンペリエから南西に約30km、牡蛎やムール貝の養殖で有名な塩水湖トー湖の近くに位置する、30年間続いている家族経営のワイナリー『ドメーヌ サンフェリック』が生み出すシラーのワイン。
厚みを感じる味わいしっかり系の赤ワイン。南フランスの陽光がもたらすパワーにスパイシーな風味がアクセントを添えています。
ドメーヌ クラヴェル デ クロ
ピック・サン・ルーの自然環境、造り手の情熱を純粋に表現したワインを生み出しているワイナリー『ドメーヌ クラヴェル』。
収穫は手摘みにこだわり、畑の元来の力を引きだし土壌の活力を高める為、牛の角に詰めた牛糞を使う等のビオディナミ農法を採用。
力強さがあっても、あくまでも上品。門外不出的存在の芳醇な味わい。タンニンがかなりキメ細やかで スパイシーな魅力もあるオーガニック赤ワイン。
マクルー シラーズ
スパイシーでワイルドな魅力ある品種シラーズ。
個性を生かしたパワーを感じる赤ワインです。
最後に
今回はフランス、オーストラリア産のシラーに焦点をあてての紹介でしたが、現在ではその他にもさまざまな国(イタリア、スペイン、スイス、アメリカ、南アフリカ、ニュージーランド、チリ、アルゼンチンなど)で造られています。
国、地域によって香り、味わいがかなり変わってくる個性的な品種ですので、色々な国の色々なシラーを試してみて、選択肢を増やしてみてはいかがでしょうか。
より良いワインライフのための参考にしていただければ幸いです。