ワインを覚えてしばらくすると耳にする言葉「ブショネ」。
この「ブショネ」という言葉、一般的には「コルク臭」と呼ばれるワインの劣化臭のことです。
劣化臭と言われてもピンとこないと思いますので、今回はそのニオイの特徴や原因をご説明します。
ブショネのニオイって?
ニオイの特徴は、カビや湿ったダンボール、古い濡れた雑巾のような、とってもとっても不快なものです。
一般的には発生率は全てのワインの2~5%と言われていますので、週末に1本消費するというくらいですとあまり出会わないかもしれませんね。
しかもニオイの強さも色々なので、微弱なものですと「なんか美味しくないワインだな。」程度で終わってしまっているかもしれません。
一度その強烈なニオイに出会ってしまえば、その後の微弱なものでも気付くことができるのですが、こればっかりは様々なワインを試していくしかありませんので、もし不快なニオイのするワインに出会ったら周りの詳しいワイン通の人に確認してもらいましょう。
そしてもしそれがブショネだったら、その不快なニオイを何度も嗅ぎ脳みそに焼き付けておきましょう。
ブショネの原因は?
ブショネの主な原因は、コルクに潜んだ細菌と塩素によって、TCA(トリクロロアニソール)という物質が発生することです。
ですので、原因はコルクだけの話ではなく、醸造施設の柱の木材やワイン樽に潜んだ細菌と塩素によってTCAが発生すれば、極端な話スクリューキャップでもブショネは起こります。
汚染された設備に関わった全てのワインがブショネになる、なんてこともありえるわけです。
でもやはりブショネの大半の原因はコルク栓にあると言われていて、現在ではコルクメーカーなどが頑張ってくれているので、発生率は多少改善されているみたいですね。ありがとうコルクメーカーさん!
進化するコルク
ワインと言えばコルク、コルクと言えばワインと言えるほどワインとコルクは密接なものですが、ブショネをはじめ、品質のばらつきや、折れたり、時には液体が漏れてしまうなどリスクを抱えているのも確かです。
っていうことで、近年はコルク以外にも様々なワインボトルの栓が開発されています。
スクリューキャップはもちろん、合成樹脂のコルクやテクニカルコルクと呼ばれる圧搾コルク、ガラス栓などもあります。
品質がしっかりしていて、ブショネの心配をしなくなるのは消費者としても嬉しいことですよね。
最後に
できれば出会いたくないブショネですが、ワインを嗜む上でそのニオイはちょっと気になりますよね?笑
まだ出会ったことのない方は、これからのワインライフ、いつもより慎重にワインを嗅いでそのニオイを見つけてみるのもある意味楽しみのひとつかもしれないですね。
ちなみに、もし当店がお届けしたワインがブショネだった場合、必ず交換品をお送りしておりますので遠慮なくご連絡をいただければと存じます。